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外に飛び出す旅芝居専門誌 ―雑誌『カンゲキ』の魅力―

\最新号の9月号、販売中っ/
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ご存じの通り、現在、大衆演劇の専門雑誌は2種類あります。『演劇グラフ』『カンゲキ(KANGEKI)』。劇場やセンターの売店で販売されています。
※かつては、他にも『花舞台』『演劇の友』などユニークな雑誌がありましたが、残念ながらどちらも休刊中。

元々、大衆演劇について雑誌や本で読むのは大好き。そして2015年末に『カンゲキ』が創刊されて以来、私の部屋の片隅はうず高い『カンゲキ』置き場と化しました。
編集部に「愛読してます!」とラブコールを送っていたのが届いたのか、この一年5カ月ほどは、自分もほんのちょこっとだけ、取材・執筆に関わらせていただいています(ありがたい…!)。

さて、なんでラブコールを送ってきたかというと…『カンゲキ』は創刊時から、雑誌全体の視点が「きれいでかっこいい役者さん」に留まらないような気がしたからです。
旅芝居の世界は、もっと濃くて、熱くて、どうしようもなく魅力的なもの。

でも、先日劇場でお話していたお客さんが「カンゲキって、売店で気になってるんだけど買ったことないのよ」と仰ったので、私が持っていた一冊を「よければ読みます?」と渡したら、ほぉ~とご覧になってました。
うーん、たしかに、買ったことがないものを手に取るって勇気が要るよなぁ…。それじゃ試し読みしていただくつもりで、私の思う『カンゲキ』のポイントを(勝手に)紹介してしまおう!


①表紙がめっちゃ攻めてる
『カンゲキ』と言えば、表紙企画「まちに飛び出す旅役者」!役者さんが色んな物語のモチーフになぞらえて、地域に飛び出します。

★個人的に好きな表紙ベスト3

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春陽座 2018年8月号
澤村心座長がめちゃめちゃ可愛い…!心さんって男前なのに、こういうポワンとした側面があるのが魅力的!お隣の澤村かずま座長はじめ、全員の表情がイキイキしている。撮影場所になった四日市の餃子屋さん(ぎょうざ衛門)に行ってみたくなる表紙です。モチーフは売れっ子花魁とその恋人。

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筑紫桃太郎一座 花の三兄弟 2017年6月号
春陽座のと甲乙つけがたいくらい好きな表紙。新門辰五郎×現代の消防士(本物)という発想が未来に生きてる!
博多家桃太郎弟座長が新門辰五郎、筑紫桃之助座長がその妻、玄海花道花形が若い衆に扮しています。この号には撮影に協力した東淀川消防署からのお手紙も掲載!消防署からの手紙が載ってる演劇雑誌は、きっと世界中にただ一冊…😊

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橘劇団 2017年10月号
神戸ポートタワーと八百屋お七の振袖が、青空に映えます。橘大五郎座長が高所マニアの八百屋お七、橘良二副座長が高所恐怖症の吉三郎。大ちゃんのコミカルでいて可愛い表情が絶妙です。

このあとの表紙を飾る劇団として発表されてるのは、2018年10月号(9/1発売)が劇団天華、11月号(10/1発売)が劇団炎舞、12月号(11/1発売)が劇団美松!


②芝居のテイストに合わせた誌面作り
喜劇ならよりウキウキする誌面に、悲劇ならセリフや場面の重さがより伝わる誌面に…レイアウトがいろいろ変化します!

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劇団昴星「次郎長と旅役者」2018年3月号

爆笑喜劇ならこんなポップなレイアウトだったり。

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劇団天華「林蔵」2017年10月号

人物像を伝える写真一枚でドカーン!と1ページぶち抜いたり。

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劇団KAZUMA「次郎長と旅役者」2018年6月号

たまに、デザイナーさんが遊びに走ってるな(笑)というのも。Dangoro’s methodって…。


③インタビューがたくさんある
毎号、インタビューがたくさん載っています。たとえば最新号の9月号には 8本を掲載。座長、花形、太夫元、座長の母、劇場オーナーなどインタビュー対象者もさまざま!
役者さんの語りって本当に独特だと思う。切り口にも言葉選びにも、その人ならではのまなざしがハッと息づいている。

★個人的に好きなベストインタビュー3
三河家諒さんインタビュー(フリー)  2017年12月号
“三十年やってきて肌で感じることですが…女性は男性の三倍四倍五倍やっても、なかなか見ていただけない。”
この言葉の重さ…。いつもクールでたくましい諒さんの胸中が、ふとのぞくよう。フリーの役者さんのインタビューという意味でもレア。

晃大洋さんインタビュー(剣戟はる駒座 鵣汀組) 2017年11月号
芝居『小豆島』の当たり役・直江について、祖母の言葉を引用して。
“(祖母は)「直江はアホやない。知的に障害があるけれど、ものの道理をわかっている子だ」と。”
もう一か所、津川竜総座長の言葉を引用して。
“(総座長は)「弱い立場の子が道理を持って生きていることに耳を傾ける芝居なのだから」と。”
二人の発言に旅芝居の奥深さがシンボライズされていて、洋さんの『小豆島』がとても観たくなった。

三河家桃太郎座長インタビュー(三河家劇団) 2018年9月号
こちらは最新号から…。「桃太郎ファイナル」と題した超ロング公演でのインタビュー。鹿児島の高城温泉という人口の少ない地域で公演したときのことを話されている。
“その地域の住人は五十八名ですが、それ以上の人が来る。これがお芝居の力だ!と。これからどうやって生きていくのか、見えた気がしました。(中略)娯楽のないところにお芝居を届けたいのです。”
生涯、人の心を揺さぶって生きていきたい、という強い思いが文面から放たれてくるようだった。


④WEBと連動してる
ツイ廃で日々Twitterに引きこもっている身には、WEBで情報発信されるのが楽しい。Twitter(@info_kangeki)ではイベント告知やお外題情報、公式サイト(e-kangeki.net)にも毎号の見どころが掲載されます。


『カンゲキ』で毎号多くのページを担当しているのは加藤わこさんという書き手さん(ブログ:『加藤わこ三度笠書簡』)。加藤さんの「大衆演劇のある風景」というまなざしが、一ページ、一ページに生きています。
愛読者の一人としても、次はどんな企画が飛び出すのかワクワクしています。

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旅芝居の「今」をみんなで楽しんでいくために。

旅芝居専門誌『カンゲキ』は、全国の書店・センター・Amazonで、あなたに手に取っていただける日を待っています!!

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