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ありがとうございました!―1/23(火)公開研究会「大衆演劇を発信する」in青学―

「お萩さんは、何がしたいですか?」
聴きに来て下さった方からどきっとする質問をいただいて、なかなかに考えこんでいます。



さてさて遅ればせながらご報告を。ブログやTwitterの告知を見て来て下さった方、本当にありがとうございました&雪が残る中、お疲れ様でした。大阪など遠方から関心を寄せていただいたことも嬉しかったです(*^_^*)

関西からいらしたゲストスピーカー・加藤わこさんと中村桃子さん。わこさんは、まち歩きという形での大衆演劇ツアーと、旅芝居専門誌『KANGEKI』の表紙企画についてのお話。桃子さんは旅役者の“生きざま”を書いていくことをお話しされました。
(わこさんからはいつものお気遣いとお土産をいただき、桃さんからはお土産に加えて貴重な雑誌まで……ありがとうございました!)

主催の青山学院大学・竹内孝宏先生が語られていたのは、アカデミックな研究として大衆演劇へ近づいていくことの可能性、また難しさでした。
「学術で大衆演劇にアプローチしていても、最後の最後に論文にならない“何か”がある」と。

私はWEBメディア「SPICE」連載「大衆演劇の入り口から」のことを中心に話させていただきましたが……。
強烈な人生経験を積んでいる他の書き手さんたちの話を聞いた後だと、自分という人間は弱いなぁ、薄いなぁと反省もたくさん(^-^;

だから、懇親会の席で何気なく聞かれた、お萩さんは何がしたいですか?という質問への答えをずいぶん考えました。
大衆演劇を知らない人に向けた、「最初の一歩」を作りたい。
一日中芝居のことを考えている役者さんに、芝居について根掘り葉掘りインタビューをしたい。
表舞台に出ないけど大衆演劇世界を支えている、裏方の声を残したい。
それは全部本音で、これまでもこれからもやっていくこと。
けれどそれらを通して、書き表していきたいことがあります。

旅芝居という環境でしか演じることのできないお芝居=“物語”がある。
役の中の優しい顔、なつかしい声。
人間が本当に帰っていく場所、というものを見る気がする。

<もうもう見なくてもよいことどもをも、えんえんとまのあたりにしながら、お迎えのくる日まで耐えねばならない。そしてあろうことか、始末に困るものの第一は、自分自身であったりする。それでも、人が今日という日を耐えてゆくのは、この世にない花を、ひょっとして視ることがあるかもしれないと思うからだろうか。>
(石牟礼道子『蝉和郎』葦書房 1996)


舞台の上の人たちも、客席の私たちも、生まれてこないという安楽をつかみそこねた者同士。
それでもこの世にない花を見ようとして、芝居小屋へ行く。

生きていてよかった、という一瞬の心が大衆演劇の芝居に現れるときがあります。それを文ですくおうとする、小さな匙であることを目指して。


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