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花ひらく、筑紫桃太郎一座 ―初めまして三兄弟!―

はー楽しかった! 
10/30(月)、九十九里太陽の里の千秋楽公演が終わって、興奮冷めやらぬ帰りの外房線の中でこの文を書きました。

太陽の里の最寄り駅は「茂原」駅。地下鉄にJR、外房線を乗り継いで無料送迎バスまで、我が家からは3時間…ほど…(;・∀・)
でもでも遠さなんてなんのその。九十九里に行ける週末が楽しみだった10月。大阪の友人から評判を聞いていた、初めての筑紫桃太郎一座は、心にパッと大輪を咲かせてくれた。


10/29 ラストショー

観れたのは芝居4本、ショー7本(九十九里は夜の部はショーのみなので)。わずかな回数の中で垣間見た程度ではあるけれど、三兄弟それぞれの持つカラーを味わうことができた。なので初見の新鮮な印象を焼き残しておくために。一人一人について感じたことを書いていこうと思います。


座長 筑紫桃之助さん
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10/7 訴えるような目に惹きつけられます

三兄弟の長男・桃之助座長。前からお顔は知っていて、美青年だなぁ~と思っていた。目鼻立ちも輪郭も丸みを帯びていて、女形は少女のよう。
でも声色が豊か! 『三下仁義』の悪党・七之助を演じていたときは、がらっぱちな声と強面メイクに、一瞬誰だかわからなかった。一方『大工の留』ではさえずるような高い声で三枚目をしていたし、声の選択肢の多さが役幅に繋がっているのかもしれない。

九十九里公演を一緒に観に行った千葉在住の相方は、桃之助さんびいき。「いつも全力で一生懸命なのが素敵」とのこと。全身を投じるような張り切りぶりと、明るい笑顔が印象的だった。

「大入りをいただきました!ありがとうございます!」
三兄弟の先頭で深々と一礼する姿。
一人、客席に飛び込んで笑顔を振りまく姿。
この場を背負ってらっしゃるんだ、座長さんなんだなぁ…とその明るさを噛みしめた。

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10/7 群舞の中でもスマイルが映えます

無題
10/29 特別出演・嵐山錦之助さんと

「お兄ちゃんがさ…」「お兄ちゃん、良いわよね」
客席の会話に耳を澄ますと、長男なので“お兄ちゃん”呼びの方が多いようだった。
優しく座をまとめる笑みは、まさにTHE・お兄ちゃん!


弟座長 博多家桃太郎さん
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10/7 【黒田の武士】

三兄弟の次男・博多家桃太郎弟座長。
博多家―っ!
この型の見事さを見ると、つい反射的に舞台に声を掛けたくなってしまう…!
私はハンチョウすることはまずないのだけど、博多家座長には良いタイミングで「博多家っ!」と決められるファンの方が毎回複数いらしたので、そこにコッソリ乗じさせていただいて、時々声を掛けたりしていた。

大阪の友人の大のご贔屓である博多家座長。彼女から、抜群の身体能力や、芝居の感情の細やかさについては聞いていた。
190cm近くあるだろう大きな体躯が、回る。跳ねる。膝が深く沈む。肉体がダイナミックに旋回する爽快感に、舞踊ショーの開幕が楽しみだった。

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10/29 【田原坂】 軸がスッと。

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10/8 【テネシーワルツ】 膝が深い!

そして恐らく、この肉体のバネの良さが芝居にも活きているのではないかなぁ…と思う。セリフに動作がごく自然にくっついている。
たとえば卑劣な悪役・忠吉を演じる『男血飛島』では、「金をちょいちょい持ち出してたのがバレて、(自分の首をポンと叩き)クビになっちまった」「お前の懐に(ヒュウッと口笛を吹き相手の懐に手を入れる)千両入るってことだ」
また『大阪喜八』では、源太(博多家座長)は喜八(桃之助座長)の話に相槌を打ちつつ、刀をしまったり、足の汚れを拭いたり、刀に顎を乗せて頬杖みたいにしたり…。終始、肉体が芝居の中にあるように見えた。
『博多家版 喧嘩屋五郎兵衛』という演目があるそうなので、いつかその芝居に当たりたい。


花形 玄海花道さん
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10/30 【最後の雨】“ただ抱き寄せ”って歌詞のところ。エア彼女を抱いてらっしゃいます。

三兄弟の三男・玄海花道花形。
お名前の通り華やかな役者さん。整った容姿、ピリッとした線に仕草の一つ一つが映える。
特に刀の扱いが見事なのを何度か目にした。『男血飛島』での博多家座長との立ち回りや、『三下仁義』の大団円の場面で一人クルクルと刀を収めているのが美しかった。

容姿だけでなく芸風も華やか! 人形振り、お面、芝居調の当て振り…個人舞踊で披露してくれる色々な技を、7公演の中でいくつか観ることができた。

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10/29 【大きな古時計】

人形振りと面でおじいさんの死を表現したり。

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10/29 【深川】

深川芸者の饗宴のイメージなのか、優雅に寝転ぶお大臣を演じたり。

こういう仕掛けのある舞踊は楽しい。ひょうひょうとした花道さんからポッと出される外連味が面白かった。(面白いといえば花道さんの自由な感じのトークも好きです。お芝居の三枚目はされないのかな?)


千穐楽の日、舞台横のタペストリーがふと目に入った。大きく白文字で抜かれた“花の三兄弟”。花の…という形容が舞台の三人に重なった。それぞれに伸びて、色をつけて気ままに咲く。

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10/8 桃之助座長&博多家座長の組合せはお互いの色がパキッと引き立つ。

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10/29 桃之助座長&花道花形のお喋りタイム。ピンをたくさん付けて出てらした花道さんに、「そんなんよう付けたな(笑)」と優しく突っ込む桃之助座長。

東京在住なので、関西回りの劇団さんではまだまだ知らないところ、初めましてのところがたくさんある。大阪に住んでいればなぁ…と残念に思うこともあるけれど、関西の友人たちから情報を得て、レアな関東公演を心待ちにすることにしている。
筑紫桃太郎一座の皆様、関東に来て下さってありがとうございました!

お待ちしていた三兄弟は、たしかに花だった。

【筑紫桃太郎一座 花の三兄弟 今後の予定】
11・12月 笹井ホテル(北海道)
1月 大江戸温泉ながやま(石川県)
2月 新開地劇場(兵庫県)

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