【SPICE】大衆演劇の入り口から[其之二十四] 大川良太郎座長の語る今と未来「すべては大衆演劇を広めるため!」

たくさんの荷を背負って。なおきらめく人を、スターという。

≪ご自分の劇団を超えて、大衆演劇界全体のために、ひとり外の世界に打って出て、観客の層を広げてきたことに対する思いをお聞きしたいです≫
やっぱり難しいかな…? イヤ、でも、やってみる前から諦めるまい。
と思い、インタビュー依頼書には率直な気持ちを書いた。宛先は劇団九州男・大川良太郎座長。

【SPICE】大衆演劇の入り口から[其之二十四] 大川良太郎座長の語る今と未来「すべては大衆演劇を広めるため!」



インタビューが実現したのは、まず仲介にご尽力して下さった方のおかげ。そして原稿整理や撮影の合間に、写真を提供して下さったカンゲキスタッフさんにも助けられた。
誰より、超多忙な劇場公演中に応じて下さった良太郎さんに大きな感謝を込めて。

(記事より抜粋)
――ただ、こういう世界があるんだってことを知ってもらう効果はありますよね。

そう、決して損ではない。僕はそう思って出てるんですよ。大衆演劇を知る機会自体、なかなかないと思うんで。

――ほんとに、大衆演劇の存在を知らないって人がまだ多いですもんね。

めっちゃ、いっぱいいます。ほんまに知られてない。この横浜公演も非常に厳しいですしね。今日も昼の部は大入りいただいたけど、夜の部の入りは50人弱かな? 考えたら、50人しか集められないっていうのはつらいですよね。やっぱり大衆演劇って弱いよなぁって思いますよね…。大衆演劇もね、歴史が長いのに、文化に入れてもらえないのが寂しいですね。歌舞伎とか、お相撲さんとか、日本の文化じゃないですか。

――本当はそういうところに入ってもいいですよね。

一時、「大衆演劇」っていう名前がダサいせいで、広まりにくいんじゃないかって思ったんです。「歌舞伎」ってカッコいい名前じゃないですか、それに対して…。だから新しい名前考えようって思ったんですけど、結局俺が言ってもなーって…(笑)


⇒全編はこちら!(SPICEサイトに飛びます)

美貌と王様みたいなオーラ、辺りを照らす陽気さ。今までそんなイメージを抱いていた良太郎さんは、とても頭の回転が速くて、こちらの拙い質問も1を聞けば10わかってくれる人だった。

ハッとした発言のひとつ。30代はじめ、商業演劇に積極的に出演していた頃を振り返って。
「結局、稽古のために、自分の劇団をひと月半とか離れるんで…。だんだんファンの中からも、最初の1年くらいは応援するみたいな形やったんが、やっぱ2年3年になってくると、大衆演劇を忘れたんやとか、もうそっちに行きたいんやろとか…そういうお言葉をいただくようになってしまって」

大衆演劇の外に向けて働きかければ、それだけ目立つ。出る杭は内外から打たれる。
挑戦するということは、いつだって向かい風だ。
それでも広いところを見て。大衆演劇の未来を見て。

記事用の写真を撮らせていただくため、三吉演芸場の一番後ろからカメラを構えていた。小さな花道から、よく響く声とともに良太郎さんが登場すると、客席がきゃぁーっとさざめく。
ああ、“華”ってあるんだなぁ…としみじみ思った。

CIMG2507.jpg

時代に咲く華。
私たちと同じ時代に、スターがいて良かった。

一方、ちょっと驚いたこと。
今月、三吉演芸場に足を運ぶ中で、印象深かった芝居が『光と影』だった。良太郎さん演じるバテレン鬼十郎はクールな悪党。生き別れの兄(金沢伸吾さん)と妹(九蝶香おりさん)に巡り合っても、自分の罪に兄妹を巻き込むまいと名乗らずこらえる…という役どころ。
よろりと場を離れた鬼十郎が一人涙する場面で。カッコいいクールな役だから肩だけ震わせたりして泣くんだろうか、と思いきや。
壁によりかかった良太郎さん。
…息の詰まったような嗚咽漏らして、呼吸困難ばりに泣いてらっしゃるー!

この、突如として芝居に全身を投げ打つところも。
“舞台”から決して離れない、彼の魅力なのだ、きっと。

三吉演芸場の公演も、あと1週間を残すばかり!

にほんブログ村 演劇ブログ 大衆演劇へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)