【SPICE】梅田より速報!劇団天華・澤村千夜座長の「鷺娘」とは?(大衆演劇の入り口から・番外編)

漲っている。
張りつめている。
今月ならではの“熱”がある!

梅田2日目の昼公演。
セリフ、所作がひりひり刺さって来るのを感じながら、だいぶ興奮していた。
天華の皆さんに、「梅田」の緊張感が良い方向に作用しているのだろうか。

「今回はね、3日間、全編に渡って鷺娘が絡んでるんですよね」
10/21(金)・10/22(土)・10/23(日)のお誕生日公演で企画中のアレコレを、語っていただきました!

【SPICE】梅田より速報!劇団天華・澤村千夜座長の「鷺娘」とは?(大衆演劇の入り口から・番外編)

(2016/10/1)


(2016/10/2)
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千 芝居は一日が『雪之丞変化』で、もう一日は思いっきり大衆演劇っぽいのやろうかなと。あとの一日は、オリジナルの新作芝居を。

――本当ですか!オリジナルをやるっていうことは、記事に書いてもいいですか?

千 大丈夫ですよ~。オリジナルの内容明かしても全然いいですし。

――ぜひ明かしてください!

千 『鷺娘』(※)を題材にしたお芝居です。鷺娘を得意とする女形の役者さんがおって。旦那さん、つまり男のご贔屓ができたんやけど、その人の女房さんが足が不自由で。昔って男が男の役者さんに惚れるとかよくあったんで、女房さんが役者さんにやきもち焼くんです。で、『お前も私みたいに足を不自由にしてやる』って思って、目を離した隙にその役者さんに薬飲まして、そういう目に遭わせる。それで役者さんは舞台に立てなくなって…っていう話です。

――めちゃめちゃ気になってきました…!

千 『鷺娘』って、結果叶わぬ恋で死んでいく話なんです。それにちなんだ部分も出てきたりします。でもそんなにね、大衆演劇的に、おお~っと盛り上がる話ではないかな…。しんみりとしてて。


⇒全編はこちら!(SPICEサイトに飛びます)

オリジナル芝居『鷺娘』、気になって気になってしょうがないんですが…!
“あまり大衆演劇っぽくない、しんみりとした話”というのがいい。
役者さんが役者さんを演じる、という構造がまたいい。
常に壁を突破していく座長さんの、清新な道がまた一つ、開くんだろうか。

「天華の芝居が大好き!」
というお客さんに、ちらほら出会う。
もちろん、華やかな天華さんの舞台だから、ショーだって見応えあるけれど。
心の底までどすんと落としてくれる、芝居の情の重さが。
私含め、多くの人を惹きつけているのだろうと思う。

あの芝居の影はなんだろうか。
電飾とか宙づりとかの装飾の向こうに、ぽっかりと口を開ける暗がりのような。

あの芝居の光はなんだろうか。
どろりと溶けた心が、とてつもない濃度で押し寄せるような。

それらは、もしかしたら、この劇団の先頭に立つ千夜さんが。
物語を噛み砕いてくれていることの結果なのかもしれない。
私たち観客にわかるように、届くように。

――古典って「わかる」っていう段階で終わりがちなんですけど、ちゃんと感情移入できるようになっていて、感動したっていうところまで持って行ってくれる。

千 それが大衆演劇やと思うけどね。うちの芝居『籠釣瓶』もそうです。色々『籠釣瓶』の古典とか歌舞伎も観て、俺自身が最初はわかんなかったし。2、3回観て、やっと理解したかなみたいな。だからうちの『籠釣瓶』では、ここは絶対っていう名台詞は残しつつ、要所要所はわかる言葉に直してやってる。自分の解釈のところもあるけどね、ホントはそういう解釈じゃないのかもしれんけど…。でも多分、お客さんみんなが理解できるようになってると思う。

(記事中より)

初乗りの梅田呉服座。
きっと悩みや苦労は尽きないのだろうけれど、とっておきの芝居や古い芝居も引っ張り出して。
とにかく梅田のお客さんを魅せきろうとしているようだ。

余談。
インタビューの録音を書き起こしていたら、『雪之丞変化』の説明のところ。
ところどころ「闇太郎さん」って、登場人物を“さん”付けで呼んでらっしゃる…
物語に対してひょいとのぞく、ナチュラルな愛情。
この座長さんの持つ、不思議な愛嬌を感じた瞬間でした。

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