劇団KAZUMAお芝居「次郎長旅日記」

2012.12.1昼の部@四国健康村
お芝居「次郎長旅日記」

写真・柚姫将さん(12/1舞踊ショーより)



12月初日、四国健康村のふれあい広場は満員も満員。わーい!
そのせいか、この日の喜劇はいつもにも増して、もうノリノリでした。

筋はいたって単純。
茶店の娘・お花(霞ゆうかさん)を無理やり嫁にしようと、代貸しの鬼瓦親分(藤美真の助さん)は、お花を誘拐する。
たまたま通りかかった清水次郎長(藤美一馬座長)が鬼瓦の家に乗り込み、お花を救い出す。

あらすじ書いてみると本当にシンプルな話。
それを一時間ガッツリ笑わせてくれる、テンポの良さ!座員さんの仲の良さ!

たとえば次郎長が正体を隠して、鬼瓦親分に「自分を組の若い衆に加えてくれ」と頼む場面。
柚姫将さん演じる鬼瓦の子分も入って、3人の掛け合い。

鬼瓦「わかった、今日からお前をうちの若い衆に加えてやろう」
次郎長「では今日から私が親分、あなたが子分ということで」
鬼瓦「そうそう、あなたが親分、私が子分」
子分「いやいや、違う!親分は親分でしょ!」
鬼瓦「(ハッとして)そうだ!わしが親分でお前が子分だ!」
次郎長「なるほど!あなたが親分、私が子分。で、あなたが子分」
鬼瓦「そうそう」
子分「いやいやおかしいでしょ!」

とにかく、会話のテンポがキレキレ。
笑った笑った。

あと、改めて将さんのお芝居が好きだなあ、うん。
今回の将さんは、鬼瓦一家の若い衆を束ねる若頭みたいな役どころ。
最初に茶店の主人(龍美佑馬さん)に、娘をくれと言う場面がある。
初めは下手に出て、「とっつぁん頼むよー、悪い話じゃねえじゃねえか」なんて、ヤクザなのに気の良さそうな兄貴…って感じで話してたのに。

どうしても娘を出さないとわかった途端、

「それじゃあなんだい…」

怖!
声が2オクターブくらい下がったんでけっこう本気でビビります。
すごい悪い人っぽい顔になってるし。
茶店の主人げしげし蹴り出すし。
ついさっきまで、「八たいの病」とか笑って冗談言ってたのにいきなり怖い!

将さんのお芝居はいつも全力。
気持ち100%。
成り切り200%。
寺子屋の先生とか旅人とか、善人の役のときは全力で良い人っぽく見える。
清廉潔白、この人が悪いこととか思いつくわけないって思うくらい。
逆にヤクザとかろくでなしの息子とか、悪い役のときは全力で悪人に見える。
この人は生まれながらのチンピラなんだって思うくらい。

その二面性。
雰囲気から別人の全力の二面性。
白か黒か。
ジキルとハイドか。

個人的には、将さんが悪役をやっているときの生き生きっぷりと言ったらないと思います。
なので、将さんの役が荒んだ目のハイドだとテンションが上がります。
でも、やっぱり真っ直ぐな目のジキルにも会いたくなります。

今回は白か黒か。
開幕前、客席でいつも期待する。
いや演じられる役柄は二面性だけじゃない。
白混じりの黒もあれば、黒が透けて見える白もある。
今日のキャラクターはどんな色だろう。

KAZUMAのお芝居の幕が開く前は、観てるときと同じくらい至福の時間です。
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