【SPICE】「損はさせません!」大反響の橘小竜丸劇団、三重へ!座長より直筆メッセージ(大衆演劇の入り口から・番外編)

9月半ばにお仕事で書かせていただいた、以下2つの記事。

大衆演劇の入り口から[其之四]・前編 ただいま立川公演中!橘小竜丸劇団のガールズ・パワー
大衆演劇の入り口から[其之四]・後編 聞きたて!橘小竜丸座長&鈴丸座長ロングインタビュー!@立川けやき座

本当にたくさんの方に読んでいただき、拡散していただいた。
皆さん、“鈴ちゃん”がお好きなんだ。
奮闘するキュートな女座長さんを、皆さん応援してらっしゃるんだ。
橘小竜丸劇団ファンの方々の思いの大きさ、そして改めて大衆演劇ファンの熱さを実感した次第です。

そしてなんと言っても多かった声が、“関西に来てほしい”。

「たくさんの方が関西で観たいって言ってました!」
けやき座の送り出しで橘小竜丸座長に伝えると、「あ、ホントに?いやぁ嬉しいねえ!」とカラッとした笑顔。
橘鈴丸座長に伝えると、「や、嬉しいですー❤」となんともメロメロな笑顔。

10月公演「ユーユー・カイカン」は、年間唯一の関東・東北以外の公演。
つまり鈴丸さんが座長という体制になってからは初めて、ということ…。

鈴丸カラーが西へ駆け抜ける。
そのささやかな告知を書かせていただきました。

【SPICE】「損はさせません!」大反響の橘小竜丸劇団、三重へ!座長より直筆メッセージ(大衆演劇の入り口から・番外編)

橘鈴丸座長(2015/9/24)
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Twitterを中心に、筆者も驚くほどの反響をいただいた。特に関西の大衆演劇ファンの方から、こんな声が多く寄せられた。
「はいっ\(^o^)/関西で観たいです!」
「気になる劇団さんやのに関西なかなかのらへんから観れん〜観たい( ;∀︎;)」

そこで朗報をお届けしたい。橘小竜丸劇団の10月公演は、三重県四日市市の天然温泉「ユーユー・カイカン」!1年間で唯一の関東・東北以外の公演だ。

⇒全文はSPICEでお読みくださいませ




関西のファンの方に、ぜひ直筆メッセージを!と言うとこころよくご協力くださった小竜丸座長・鈴丸座長に感謝。
(ホントにその場でスパっと書いてくださった。仕事ができる人はなんでも早い…)

そして妖しいカッコよさ満点の、記事の3枚目の剣舞のお写真は、友人の秋扇さん撮影。
(私が速すぎて撮れなかったーと泣きついたら、ササーっとすぐに美麗写真を並べてくれた。仕事ができる人は以下略)

9月、友人たちとのやり取りでは、けやき座大入りの報が入ると、
「やったー!!」
「やったああ!」
と喜びのスタンプが舞った(笑)

それくらい“我が事”になる。
それくらい“私の隣人”になる、健気な女優さんたち。
見守る小竜丸座長の瞳の優しさ、深さ。

ある平日の夜のけやき座。
地元・立川の方々とおぼしき、ビール片手の作業着のおじさま3人が、『JOKER』で激しく踊る鈴丸さんにポーっとなっていた光景。
ある祝日の昼のけやき座。
やはり地元・立川の方々とおぼしきご婦人グループ6人が、小竜丸座長と「かっこいいよー!」「ありがとう!」というニッコニコな応答をしていた光景。

この光景が、関東から全国へ広がりますように!

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【SPICE】大衆演劇の入り口から[其之四] 橘小竜丸座長&鈴丸座長インタビュー!ただいま立川公演中!

“頑張る女の子は、光だ。
勇敢な女の子は、戦士だ。
笑顔咲く女の子は、花だ。
こぼれる笑みの奥で歯を食いしばり、高い壁に挑み続ける女の子は、革命の旗手だ。”

言いたいことは全てこの冒頭の文に込めました。
橘小竜丸劇団、立川けやき座で9月公演中!

【SPICE】大衆演劇の入り口から[其之四]・前編 ただいま立川公演中!橘小竜丸劇団のガールズ・パワー

今回は前後編です!後編は橘小竜丸座長&鈴丸座長ロングインタビューです!ぜひ、お2人の生の言葉をお読みいただければと思います。
【SPICE】大衆演劇の入り口から[其之四]・後編 聞きたて!橘小竜丸座長&鈴丸座長ロングインタビュー!@立川けやき座

橘鈴丸座長(2015/9/5)


(後編・鈴丸座長インタビューより抜粋)
―今、ドレスとかスーツとか、今すごくオリジナルのスタイルですけど、昔はそうでもなかったんですよね?

鈴 昔はけっこう和物が多かったんですけど、結局女の子が立ち役やっても所詮は女の子だからってなっちゃうし、女形やってもお客さんが食いつかないんです。それだったら男の役者さんの女形の方が、お客さんはきゅんきゅんするし喜ぶ。それが悔しくて。どうやったら目を向けてくれるだろうって、化粧前で音楽聴きながらずっと考えてました。自分は音楽でも、パンク・メタル・ロック・ビジュアル系…そういうのがすごい好きなんです。だからこういうビジュアル系の音楽使って、奇抜な格好をして出てみたらどうかなって。それで受けなかったら受けなかったで、自分はこの世界に向いてないんだ、もういいや!ってやけくそになって。ブルーのロングドレスに、髪の毛を編みこんで、スプレーで立てて爆発した髪にして、舞台に出たんですよ。そしたら…


⇒インタビュー全編はSPICEでお読みくださいませ



インタビューの中にお写真を掲載することを許可してくださった方。
インタビュー中、場の沸く質問を挟んでくれたり、レコーダーの位置を調整してくれたり、助けまくってくれた友人。
公開当日、SPICEのトップにドカーンと記事リンクを設置してくださった編集さん。

そして、大変お忙しい中でこころよくお時間を割いてくださった両座長!
ひたすらに、ひたすらにありがとうございました!

鈴丸さんは、ショーでのカッコいい姿の一方で。
とても一生懸命で、心を尽くしたお芝居をされる。
健気でキュートで、優しいお人柄が伝わってくる。

「女座長で成功した大衆演劇の座長さんって本当にいないんです。それをぶち破ってもらいたい」
小竜丸さんがおっしゃっていた。

彼女なら。彼女なら、きっと。
そう思わせる光がある。

美しくてカッコ良くて儚くて強くて、健気な女の子たち。
ガールズ・パワーは、きっと大衆演劇を変えていくんだろう。
新しい時代の一幕が、もう立川で始まっている。

余談。
インタビュー中、私は黒いストッキングを履いておりました。
どこかで引っ掛けたのか、気づいたら足の内側の部分に穴が開いておりました。
鈴丸さんの座っていた位置からはしっかり見えるところでした。
……何も言わないでいてくれた鈴丸さんの優しさよ…

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橘小竜丸劇団お芝居「修善寺の決闘」

2014.1.18 昼の部@川越温泉湯遊ランド

「姿がいい」という表現。
演劇評論でよく目に止まる、役者さんへの褒め言葉。
追分三五郎を演じる橘鈴丸さんを見ていると、自然にこの言葉が浮かんだ。
旅人の着物を軽くまとって、口笛をひゅうと肩の上あたりに流して歩く。
その姿の良さ、姿の粋!

写真・橘鈴丸副座長(当日個人舞踊「ジュリアに傷心」より)


友人と一緒に「演劇グラフ」2月号を眺めていたら。
「この人きれい!かっこいい!関東の役者さんなの?」
彼女の指差した先は、読者の方の投稿コーナーにあった鈴丸さんのお写真。
これがきっかけで、二人して、かの副座長を見に行った。

お芝居「修善寺の決闘」で、鈴丸さんの役どころは清水次郎長の子分・追分三五郎。
次郎長一家は金策に困り、かつて金を貸した修善寺藤五郎親分(ゲスト・大門力也さん)に借りを返してもらえないかと、三五郎が使いに来たのだった。

「おー、着いた着いた……ちょっと酒飲んでいくかなぁ」
三五郎が、舞台袖からひょいと踊り出た瞬間。
パッと空気が軽やかになったのがわかった。
猫みたいに潤む目が、とっても楽しげだ。

鈴丸さんの三五郎は、ちょっとした動作・仕草が、ふと目を引く。
たとえば。
「うう~ん…」
と茶店の椅子に腰かけて、眠たそうに伸びをする、腕の溌剌とした線だとか。
「そんなすぐ酔いの覚める酒じゃつまんねぇな」
酒の銘柄に迷う、軽く寄せられた眉だとか。
「すまねぇ、俺のふところはすっからかんだ!」
言い捨てて、韋駄天走りで茶店から食い逃げする場面なんかは、走る手足の躍動感が、花道を駆け抜けていく。

元気いっぱい、若木みたいなやくざもの。
加えて、女優さんならではの色香が細く絡んで。
ニッと笑う目が唇が、きれいな弧を客席に投げかける。

…素直に超かっこよかった。
超かっこよかった!(大事なことなので二回言った)

特に瞠目したのは、三五郎が修善寺一家を訪ね、若衆の菊松(橘龍丸座長)相手に仁義を切る場面。
「おひけえなすって!」
サッと腰は落とされ頭が下げられ、体が観客のまなざしから隠れるのと反対に、前方に差し出された腕には指先まで力がこもっている。
このときの、“絵”のバランスの美しさ。

以前、「演劇グラフ」で読んだ鈴丸さんのインタビューでは、晴れやかな笑顔からは想像できないほど、これまで大きな苦労をされたようだった。
大衆演劇の世界は、素人の私の目から見ても男性の社会なんだろうなと思う(もちろんそれだけが苦労の理由ではないのだろうけど)。
最近読んでいる、戦後の大衆演劇の本たちの中でも、登場する名優さんはほとんど男優さん。

でも、縞の着物に長ドス差して、手には大きな三度笠。
無数の名優さんが着てこられたであろう、やくざ姿が美しい役者さんは?と自問すると。
私の頭には、先日の鈴丸さんのお姿が焼きついている。
時代って、こんな風にさりげなく変わっていくのかも。

舞踊ショーで「ジュリアに傷心」をリズミカルに踊る鈴丸さんは、ファンの女の子たちから高い歓声を受けていた。
当の私も、「今のめっちゃかっこよかった!今の!」と興奮気味に友人を振り返っていた。

笠の下から町の景色をのぞいて、縞の着物で飄々と歩く。
かの女優さんの追分三五郎、その姿の優しさ。

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橘小竜丸劇団お芝居「極楽とんぼ」


2012.11.15夜の部@浅草木馬館
お芝居「極楽とんぼ」

写真・橘鈴丸副座長(11/15舞踊ショーより)




「触れるなと言われた以上、刀に触れるわけにはいかねえ、大事な刀をまたぐわけにもいかねえ、ここに進退極まった!」
おお、新副座長・鈴丸さん、きれいに決めた!
と思ったら。
龍丸座長がハリセンで、べしっ。
「アホか。なに芝居くさいことやってんの」
あら、また崩した。

喜劇「極楽とんぼ」は、若いご姉弟の元気さ・フレッシュさ満載でした。
お芝居の形を、すぱーんとハリセンで叩くように覆す。

この夜が初鑑賞だったけど、噂は観劇仲間から数々届いてた。
「演出が若い」「何でもアリな感じ」「ネオ大衆演劇」等々…。
観て、納得。
いい意味で、お芝居くさくない。
演劇の型を、なるたけぐにゃぐにゃに柔らかくしたような。
日常会話するようなお芝居。

お芝居の最中、役者さんたちの「日常」が見え隠れすることはけっこうあるような気がする。
掛け合いで、片方のアドリブにもう片方が思わず噴き出してしまったときとか。
もしや、普段の関係もこんな感じなのかな?と思わせるような空気が時々現れる。
(もちろん意図的にウケを狙ってやっている場合も多いけど)

この夜の「極楽とんぼ」は、日常とお芝居のブレンド具合が絶妙だった。
お芝居の筋の中に、日常が見えたり、消えたり、
また見えたり、消えたり、見えっぱなしだったり(笑)

鈴丸さんは、龍丸座長に可愛いおねだりポーズでお願いしてみろと要請された場面で、どうやら本気で照れてしまったらしい。
やろうとしても大照れして途中でやめたり、自分で笑ってしまったり。
ファンの掛け声に、
「ハンチョウとかいらねえよ~」
と苦笑混じりに言うと、座がどっと沸いた。
でもその場面が終わると、すぐにドスを持ってヤクザの若衆の顔に戻る。

お芝居が引っ込んで、日常に戻る。
また、しゅるんと日常が仕舞われて、お芝居に戻る。
日常とお芝居のまだら模様が、何とも心地良い配分で御座いました。